第 06 話 「 露を吸う群れ 」
今回のテーマは「 時間 (概念) 」でしょうか・・・。 個体に関する時間概念、なかなか蟲も個性があって面白いですよねぇ~♪
大潮の日にしか入れない孤島に少年(ナギ)がギンコを船で連れてくるところから物語は始まる。 そこでは当主家に代々繋がる「生き神様」を島人が奉って生きてきていた。 しかしナギはそれがデタラメなことを偶然知り、しかも当代の生き神様が幼い頃から遊んでいた当主の娘(あこや)になってしまったのをきっかけにして島外に治せる人を捜し出て帰ってきた。
ある一定の時間になると突然老い始め、息が止まる。 しかし夜明けには何事もなかったかの様に目を覚ます・・・。
ギンコとナギは原因を調べ、鼻腔に蟲が寄生している事を突き止め、あこやを治療し正気に戻す。
そして大潮の日にしか入れない洞に咲くヒルガオに似た香りの強い花が原因だと分かる。
どうやら今回の蟲は「寄生した動物の体内時間を同調させる蟲」であり、その蟲の生涯はおよそ1日、寄生された人間はそれを毎日味わっていたらしい。
あこやはそれが一日一日、一刻一刻が息をのむほど新しくて、何かを考えようとしても追いつかないくらいいつも心がいっぱいだったと。 正気が戻った今が不安で恐ろしいとギンコに話す・・・・。
次の大潮の日にギンコとナギは洞のヒルガオを発見するが、当主に追われる。 しかし正気に戻ったあこやのナギを助けたいが為の行動や言葉により島民が動き出す。
結局当主は島民に惨殺され、あこやはそれを嘆きまたヒルガオに手を出してしまう・・・。
以前より強く寄生した蟲はもう取り出せず、ナギももういいと話す・・・。 あこやが心底満たされた表情をするのは生き神でいる時だけだったから・・・・と。
上記にもした通り今回のテーマは多分「 時間(概念) 」なんでしょうね。 現実と一緒で他人に否定されても「自分だけの幸せな時間(概念)」というのが皆あるんでしょうねぇ・・・・。
なんかガラにもなくしみじみ考えてしまいました。(笑
次回は原作2巻4話目の「 雨がくる虹がたつ 」です~♪